認定ホスピタルエンジニアの意義・役割

認定ホスピタルエンジニアとは

医療施設や福祉施設では、一般的な建築設備(電気、空調、給排水衛生など)に加えて、医療機器や医療ガス設備といった特殊設備の管理・運営を行う必要があります。また、これらの施設では入院や手術、検査をはじめとする診療活動が日々行われており、施設内の各種設備は患者さんや利用者の皆さん、そして医療従事者の方々の生命に直結していると言えるでしょう。

一般社団法人日本医療福祉設備協会では、医療・福祉・保健にまつわる施設の設備や機器に関する調査・研究と、関連する分野の知見や技術の啓発事業を行ってまいりました。これまでの活動で蓄積された知見と技術、ノウハウを体系化し、創設したのが「ホスピタルエンジニア認定制度」です。

医療施設や福祉施設で諸設備の運用・管理を行っている方々、あるいはそれらを利用している医療・福祉の従事者の皆さんが「認定ホスピタルエンジニア」になることにより、医療や福祉に関わる諸設備について必要とされる知識と技術を体系的に身につけ、施設機能を安全に運用できる専門家となっていただくことを願っています。


認定ホスピタルエンジニアの意義・役割

医療施設では、患者さんの健康を支えるために様々な活動が行われています。直接的な診療活動に携わるのは医師であり、看護師や技師といった医療従事者ではありますが、彼らをサポートする事務系職員、技術系職員がいなければ始まりません。そして、病院機能を安全に維持していくためには、医薬品や医療機器だけでなく、事務用品、関連設備、建築の要素も欠かせません。

「認定ホスピタルエンジニア」を取得することにより、医療施設を支える事務系職員や技術系職員が、安全に施設を運営できること、各サービス会社と医療従事者をつなぐ役割を担い、設備の安全管理や効率化といった役割を担っていくことが可能となります。

また、各サービス会社の関係者が「認定ホスピタルエンジニア」を取得することによって、医療関連の知識を得て現場を理解する事により、具体的な提案やより豊かなコミュニケーションが期待できます。


これからの時代に重要な役割を果たす認定ホスピタルエンジニア

現在、省エネルギーや環境保全が強く求められています。また、2011年の東日本大震災を契機として、病院の事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)のあり方が問われるようになり、非常時における病院設備の運用はますます重要なものとなってきました。

これらの課題に取り組むうえで、運営だけではなく計画段階から参画し、認定ホスピタルエンジニアが中心的な役割を果たすことが期待されています。


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